この楽器( に限らず、タッピング楽器は全般的に )は流通量も情報量も少なく、入手してから「こんなハズでは」と思われる方も多いようです。
私もその1人です。
ここではこの楽器について私が感じた素直な感想を記載します。
なお、ここに記載の内容はtotomn自身が感じたことであり、必ずしも一般論ではありません。ネット上に存在するStickやタッピング楽器に関する情報の1つと考えてくださいますようお願い申し上げます。


●入手方法

石橋楽器新宿店が国内の代理店となっています。
以前は渋谷店だったため、Stickに関するサイトを見て回っていると未だに「渋谷店」と記載されていることがありますが、現在は担当の方が新宿店に移ったことにより新宿店の4Fにて販売されています。
他にもYahooオークションに出品されたり中古楽器店に出ることもありますが、それらは稀です。海外のオークションでは結構出品されるようですが、大概は海外への発送はできないので、やはり、代理店から購入するのが最も確実です。

私は購入予約後3ヶ月で入手できたのですが、これはかなり早かった方だと思います。
当時(2003年4月中旬)、結構まとまった台数が入荷したのですが私が希望するモデルはその中にはありませんでした。その代わり、

                   「中古だけど状態がいいものも出ている」

とのことでしたので、他の機材のための予算も考慮して中古のStickを選択しました。
(それよりなにより、1日でも早く練習したい、という気持ちの方が強かったなぁ、あのころは)
最近では入荷の際にはそこそこまとまった数が入ってくるようなので、代理店をこまめにチェックして、入荷されていたらそこで交渉を行なうこともできるかもしれません。
(予約待ちが結構あるので即購入できるかはわかりませんが、前回の入荷のときは2台くらいが残っていました)

なお、付属品類についても同様で、石橋楽器新宿店にて購入できます。
ただ、時期によっては在庫がなくなってしまっていることもあるので遠方の方は事前に確認をした方がいいと思います。


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●機材など

Stickはベースとメロディーがステレオで出力されます。
ベースにおいては普通の4弦のエレクトリックベースの最低音より低いLow Dです。
よって、1台のギターアンプで出力するのはちょっと無理があります。しかし、狭い部屋にギターアンプとベースアンプの2台を並べるというのも・・・
(これはカミさんに猛反対されました)

とにかく、アンプに限らずエフェクター類にしろ何にしろ2系統ずつ必要になります。これは予想はしていたのですがなかなか大変です。(特に予算が・・・)
アンプについては「機材」のコーナーに記載していますが、私はRoland AC-60を使用しています。

ご家族がいらっしゃる方にとってこのようなことは些細だけど重要な問題だと思います。


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●教材について

ほとんどありません。
ただし新品を購入した場合、「FreeHands」という教則本が付いてきます。それ以外ではやはりイシバシ新宿店で教則ビデオやCD付教則本が販売されています。これらは全て英語版です。
ネット上には海外、国内を含めてタッピング楽器に関するサイトが結構な量ありますが、練習方法について触れているところはそのなかでもいくつかです。
結局、自分で教材を作りつつ創意工夫して学ぶことになります。

結構効果があるのがピアノの教本ですが、バイエルから始めるというのはいかがなものでしょうか?
初めて持つ楽器がStickというケースは稀(というかほとんどないと思う)で、大概は以前に何らかの楽器を経験していることと思います。
そんな状態でバイエルのような練習は楽しいでしょうか?
実は私は購入間もない時期にバイエルやらハノンやらを教材に考えたのですが長くは続きませんでした。
結局、前出の教則ビデオの基礎練習をやりつつ簡単な練習曲にチャレンジし、挫折したらまたビデオに戻るという流れで進めています。

あと、この楽器に関する情報源としては、イシバシ新宿店のサイトの「Stick Fan Club」、Chop Stickのサイト、そして本家本元のStick Enterprises社のサイトがあります。
その他の情報源では、あの「2ちゃんねる」の中の楽器・作曲板にスレッドが立てられており、なかなか有用な情報が満載です。
ただし当然のごとく内容は玉石混交であるのでご注意を。


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●心構え

心構え・・・なんてちょっと大袈裟かも知れませんが、Stickを始めようと考えていらっしゃる方には是非とも考えておいていただきたいことです。
Stickに関するサイトにも書かれていますが、この楽器、出自、見た目ともギター属のようですが、演奏スタイルはまるっきりピアノです。むしろ鍵盤楽器経験者の方がとっつきやすいかもしれません。

私は10代のころからギターを弾いていたので、

                 「ちょっとの練習すりゃ弾けるようになるだろう」

なんて思っていたのですが・・・ところがどっこいこれが全然太刀打ちできないのです。
しかし、ここでくじけてしまってせっかく手に入れたStickを押入れのコヤシにしてしまったり、転売してしまったりすることないよう、がんばるしかないですね。
そしてここから私の試行錯誤が始まります。


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