事始め」のページにも書きましたが、Stickを始めとするタッピング楽器のための教材、楽譜などはほとんどありません。
結果、数少ない教材がスタンダードとなり、みんな同じ教材であるが故の連帯感のようなものを感じます。
ここでは私が使用している教材をご紹介します。
これから始めようとしている方、入手したけれども練習方法を模索している方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。

●教則本など

以下、私が使用している教則本の類です。

■FREE HANDS

イシバシ新宿店にてStickを購入した際に必ず付いてくる教則本で、まさにStickのバイブルです。もちろんこの本のみを単品で購入することも可能です。
10弦StickでClassicチューニングで記載されているのでこれ以外のチューニングの場合は記載されているポジションの読み替えが必要です。
最後のLessonとして何曲かがStick用にアレンジされてTAB付きで掲載されていますので、当面はこれ1冊で足ります。
ただ、各Lessonの内容は広く浅くのカタログ的な感もありますので補助としてリズム練習やスケール練習のための教材を別途調達する方がいいと思います。

FREE HANDS
Emmett Chapman著

■Jazz Hanon

これはキツイです。
そもそも鍵盤楽器の経験がない私がいきなりこれは無謀だった気がしています。購入当初は上記のFREE HANDSとこの本で練習していたのですがあえなく挫折しました。
ただ、ある程度基礎練習が進んだところで使用すればいいスキルアップになると思います。
なお、この本を使用する際の注意点をいくつか。

ベース側コードは1-3-5-x(xはテンション音)で記載されていますが、1-5-xとか3-5-8のようにStickで演奏しやすいように修正する必要があります。
また、いくつかの章では音域が収まらないものがありますので適宜移調するなりアレンジする必要があります。

ジャス・ハノン
レオ・アルファッシー著
シンコー・ミュージック刊

■FIRST LESSONS IN BACH - Book1

思い返せば受験勉強に励んでいた若き日々、だいたい行き詰まると新しい参考書や問題集を買ってみては買った時点でやった気になってしまうということがよくありました。
この本もそういった・・・いえいえ、ちゃんと練習していますよ。

Stickを演奏するにあたって、自分はバンドで弾くのかソロで弾くのかによって練習すべき内容も変わってくると思います。
私はソロ演奏志向なので対位法なんかのスキルも必要であろうと考え、
              対位法=バッハ
という極めて短絡的な思考の下に練習しています。
でも、いきなりインヴェンションは無理なのでまずはこれから始めようかと。
当面はこれを含む上記の3冊と下記のビデオを使って練習していきます。

ちなみに当サイトのデザイン、この本のデザインをパクってしまいました・・・

ファースト・レッスン・イン・バッハ 1
ウォルター・キャロル監修
ヤマハ・ミュージック・メディア刊

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●教則ビデオ

Stickを入手して1年、試行錯誤ばかりでぜんぜん上達しません。もう、これしかない! ということで教則ビデオを購入しました。

■Lessons On The Stick - Beginning

Stickの第一人者であるボブ・カルバートソン先生の教則ビデオです。
Beginning、Intermediate、Advancedと3つの段階がそれぞれ販売されています。上記のFREE HANDS同様、イシバシ新宿店で取り扱っています。
内容は英語でもちろん字幕などはありませんが、じっくりと何度も観ればなんとなく理解できます。
ひょっとするとStickと共に英語のヒアリング能力も向上するかも知れません。
当サイトの「お題」における基礎練習はこのビデオの内容を拝借して進めています。

やはり、映像があると違いますね。
ああ、こんなことならもっと早く買っておけばよかった・・・

Lessons On The Stick ( Beginning )
Bob Culbertson監修

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●楽譜について

現状、ギター譜やバンドスコアーのように「Stick用スコアー」なるものが存在しないので、楽譜が必要な場合は自分で作成することになります。
当然、楽譜のみならずTAB譜も欲しいなぁ〜などと思うわけです。
本当は楽譜を読めるようにならなきゃいけないんですよ。
でも、やはりひと目でわかるTAB譜の魅力には勝てません。
このアプリケーションの存在を知るまでは楽譜を見ながら自分で五線紙ならぬ10線紙を作ってTAB譜を作成していました。
この製品には上位製品のFinale2003もありますが、Stick用TAB譜の作成が目的ならば、価格的にも機能的にもこちらで十分です。

■Finale Allegro 2003

楽譜を入力し、その入力したパートをTAB譜用のエリアにドラッグするだけでTAB譜を作成できるツールです。
Chapman Stick用の設定はギターやベースの弦数と開放弦の音をカスタマイズすることで作成できます。
設定したフレット数について使用範囲の設定も可能で、範囲外のポジションとなった音は赤字表示されるので、自動設定されたTAB譜を演奏可能なものに修正するのも楽です。

購入を検討している方のためにスクリーンショットと簡単な使い方を記載しておきます。

●Finale Allegro 2003によるTAB譜作成 ( 近日公開 )

楽譜作成ソフトウエア Finale Allegro 2003
(Windows/MAC HYBRID版)
カメオインタラクティブ

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